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2005年5月15日 (日)

四季「夢から醒めた夢」
その9 嗚呼!!花の応援団

※今回のシリーズは激しくネタバレしますのでご承知おきください。

千秋楽は7月末に決まった。だからそれまで続けます。まずキャストの紹介。

ピコ 木村花代
マコ 花田えりか
マコの母 重水由紀
メソ 有賀光一
デビル 光枝明彦
エンジェル 藤原大輔
ヤクザ 野中万寿夫
暴走族 西尾健治
部長 田中廣臣
老人 武見龍磨
老婦人 斉藤昭子
夢の配達人 北澤裕輔

今回の公演で6回目の参戦となる。思い立ったきっかけは言うまでもなく花ちゃん復活だ。

花ちゃんピコは、その可愛さにおいて群を抜く。花ちゃんは、素顔は美人というよりファニーフェイスなのだけれど、舞台メイクによって強烈なオーラを身にまとう、生まれついての舞台女優だ。すらりとした手足のせいか、他の2人よりも少しお姉さんな雰囲気のピコである。

だが、舞台が進行していくうちに、花ちゃんピコは「ちょっとお馬鹿」なムードを漂わせる。そこがピコの愛嬌になっているわけで、これが樋口麻美だと「お転婆」、吉沢梨絵だと「おっちょこちょい」に置き換わる。

今回の3人のピコを改めて比べてみると、無色透明無味無臭の樋口ピコに対し、花ちゃん・吉沢の2人は実に味付けが濃い。だがその食感は対称的で、吉沢がパリッとしたおせんべいのような歯触りなのに対し、花ちゃんのほうは柔らかいおまんじゅうのような舌触りである。 そのどちらがこの役に合っているかを見極めるために、もう一度花ちゃんピコを観ておく必要を感じたのだ。

一応、きょうの結論としては、花組としては誠に遺憾ながら、吉沢のほうに軍配を上げることにする。 なぜなら、この作品はカラッと演じないと、根底にある生と死という重いテーマに引っ張られ過ぎてしまうからだ。

そしてもう一つ、吉沢のほうが笑わせる間の取り方に長けている。3人の中では最も客席の反応が大きいようだ。他の俳優も、吉沢とは呼吸を合わせやすそうに見える。今日は笑わせるシーンも滑りがちで、ひょっとして花ちゃんは絡みづらい役者なんでは、と感じた。

花組としてはもっと花ちゃんピコを観たいのだけれど、やはり今後は吉沢中心に回していったほうがこの作品にとってはハッピーなのではないか。「キャッツ」における花ちゃんのジェリーロラム=グリドルボーンはすこぶる評判がよく、福岡の「美女と野獣」も花ちゃんベルを待ちわびている。最終的に、どの作品にどの俳優が参加すれば観客全体に与える感動の総量が最大化されるか、ということを考えれば、花ちゃんを必要としている劇場は他にあると言っていい。

と考えつつも、一方で花ヲタである自分は別のところを見ている。そっちのもう1人の自分がチェックした、花ちゃんピコの萌えポイントを列挙しておこう。

・「マコの物語」で、マコとお母さんが背中で腕を組む「あしたは日曜~」のシーン。ピコも同じ動作をして、その上で北澤配達人に笑いかける。北澤配達人、一瞬素に戻る。

・マコと入れ替わることを承諾し、「一度幽霊の世界に言ってみたいと思ってたんだあ」と強がり、そのあとブルっと震えるシーン。なんだかトイレに行くのを我慢しているようで、デンジャラスな感覚をくすぐられる。

・デビルにパスポートを突きつけるシーンの (>_<)←こんな表情。

・「あの意地悪なお役人さん」発言に、デビルが「ひどいひどいひどい」と言うとき、デビルには見えないように「へへーんだ」という表情をする。

・ヤクザの入れ墨に、つい触ってみようと手を伸ばし、暴走族に制止される。

・「マコを探せ」で、端末のキーボードを操作するが、タイピングには慣れていないらしく、人差し指しか使っていない。

花ちゃんは小芝居に力を入れる役者なので、まだ見落としているところもたくさんある。だから、やっぱり時々は花ちゃんにも演じてほしい、というのが偽らざるところだ。

他の役についても言及しておこう。

マコのお母さん、重水由紀はこの女優さん自体初見。早水小夜子と似たタイプだが、丁寧に演じようとする姿勢が見てとれて好感を持った。

トリプルヘッダーの時に一度だけ見た暴走族の西尾健治。吉原光夫ほどガタイは大きくないが、表情がより凶暴性を感じさせ、迫力がある。

田中廣臣の部長は、だんだんおやじ臭が強くなってきた。

アンサンブルからクリスティン・ゼンダーの名前が消えたのに伴い、マネキンショーもほかの女優に。これはやっぱりゼンダーがいいなあ。

そして花田えりかのマコ。この人の高音の声量はすばらしく、また声自体も可憐な響きを持っている。しかし、短時間で観客の心の中に入り込まなくてはいけないマコという役には、やはりアイドル性が必須だ。堀内敬子や中村由里子、そして花ちゃんといったように、マコの系譜はそのまま四季の萌え系女優の歴史である。花田はそれとは違う線の、どちらかというと歌中心の役に合っている女優だろう。

しかし、そうなるとマコを紗乃めぐみだけで回さなくてはいけない。それがつらいというなら、今からでも遅くない。

北井久美子をアンサンブルから上げろ。

自分が見たところ、萌えの系譜を継げるのは恐らく彼女だ。間違いない。

きょうの獲得

今回はパスポートを忘れなかった。6回目にして、やっと2つめのスタンプを獲得。

stamp2

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コメント

う゛。花ピコ観に行かねば。

今回は今のところ2回観に行きましたが
両方とも吉沢/花田でした。

1回目の花田マコはスリッパ投げてやろうかって感じでしたが履いてなかったので断念。
2回目でちょっと声質を柔らかくしてマコっぽさを出そうとしていたのでまあ許してやろう。

しかし花ちゃん観たい....

投稿: 誰 | 2005年5月16日 (月) 22時37分

結構組み合わせも重要なんですよね。

やはり同期対決の樋口-木村は一番バランスが良くて、吉沢-紗乃もまあまあ。

後半戦は、まだ出てない吉沢-木村とか木村-紗乃も見たい。一体あと何回観るんだ、俺は。

投稿: ヤボオ | 2005年5月17日 (火) 01時02分

投稿 誰 | 2005年5月16日 (月) 22時37分に書いた人、貴方にスリッパなげたいです。
韓国人だからって、ばかにするのやめたらどうですか?

投稿: 怒 | 2007年10月30日 (火) 20時55分

このコメントを読む限り、そういう意図で書かれたものではないと思いますよ。

花田マコ、がんばってます。

投稿: ヤボオ | 2007年10月30日 (火) 22時36分

この記事へのコメントは終了しました。

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