« 四季「夢から醒めた夢」
その5 樋口麻美×木村花代
| トップページ | 四季「夢から醒めた夢」
その7 トリプルヘッダー総括 »

2005年3月28日 (月)

四季「夢から醒めた夢」
その6 夢の登場人物

※今回のシリーズは激しくネタバレしますのでご承知おきください。

ピコ、マコ以外の登場人物についてまとめておこう。

デビル役には不動の光枝明彦。これほどのベテランを、いまだにこういう役につけるところが、四季のすごいところでもあり、俳優が逃げ出す要因でもあるわけだが、しかしこの役は保坂ピコ以上に、ほかの役者では考えられないキャラクターだ。一挙手一投足が絵になり、雰囲気になり、笑いになる。四季の宝であると同時に日本演劇界の宝、光枝明彦先生、ずっと「もう疲れちゃったー」とは言わずにいてください。

26日のマチネでは、霊界空港に2人目の客(老婦人)が来たとき、それを伝えるランプが点灯しないハプニングがあった。しかしさすがベテラン、動じることなく、「なんで点灯しないのかしら」とばかりにランプをばしばしたたいてその場をクリアしていた。

部長役もおなじみ、広瀬明雄。昨年「スルース」で主役をはったことで、一層演技に重厚さが加わったような気がする。しかしロビーパフォーマンスで太鼓もたたく。こういうところが四季の・・・・。でもこれが結構かわいい。ところでこの部長が掃除の最中、チリトリからゴルフボールを取り出し、ほうきでパットをするシーンがあるが、一回で入るときとそうでないときは演技が細かく異なっている。見落としがちだが、ぜひ注目してほしい。

暴走族にはこれまで何回か観たことのある吉原光夫と、初見の西尾健治。暴走族というよりスポーツマンのような体つきをした吉原にくらべ、身のこなしは軽やかだが、どことなく凶暴性を秘めた西尾の演技はなかなか良かった。今後の伸びに期待だ。

エンジェルには、最近この役はずっとこの人で観ていた鈴木涼太と、前回公演から登場しているが自分としては初見の藤原大輔。鈴木涼太は好きな役者だが、アクの強い顔をしているのでちょっとエンジェルには向かないかな、と思っている。一方藤原大輔氏は誰さんも懐古していた古谷直通のエンジェルに通じる、高めのやわらかい声が特徴で、どちらかというとこちらのほうが好みである。ただ、藤原は身長が鈴木ほど高くないので、長身のデビルと並んだときにバランスが悪いという難点がある。

老人役では立岡晃、武見龍磨、維田修二と3人を観ることができて、地味に得した気分だ。おなじみの立岡晃は俳優歴50年ほどのベテランで、やはり味わいが深い。まだまだこの役を演じ続けてほしいと心から思う。武見、維田はともに俳優座出身の実力派で、最近の四季のストレートプレイには欠かせない実力派だ。その分、ファンタジーな舞台の中で、やや現実味を出してしまっている部分もあるが、それが舞台全体を引き締めている、と見ることもできる。

アンサンブルでは、女優の登竜門になっている霊界空港の子供たちに注目。「いもーとおとーとそしてかあーさん」のパートを歌った北井久美子が、今後来そうな予感がした。見た目の印象だけだけど。

|

« 四季「夢から醒めた夢」
その5 樋口麻美×木村花代
| トップページ | 四季「夢から醒めた夢」
その7 トリプルヘッダー総括 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 四季「夢から醒めた夢」
その6 夢の登場人物
:

« 四季「夢から醒めた夢」
その5 樋口麻美×木村花代
| トップページ | 四季「夢から醒めた夢」
その7 トリプルヘッダー総括 »