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2004年9月22日 (水)

ザ・ブセナテラス総括

ザ・ブセナテラスは、東京ディズニーリゾートのホテルミラコスタと共通部分が多い。

まず内装や調度品に必要以上に金をかけていない。

そしてその分人件費に資金を投入し、ホスピタリティーの向上に務めている。

ビーチやマリンアクティビティー全般も含めて、ブセナを巨大な海のテーマパークと考えると、表現としてはいまひとつだが、両者の共通点はより明確になる。違いと言えば海が本物であるかこしらえ物であるかの違いだけである。いや、ブセナにしても本物の海をそのまま渡しているわけではなく、水中にフェンスをはったり、ヘルメットをかぶせて潜らせたりと、十分に油を抜いて、食べ頃の温度で提供しているわけだから、限りなく作り物に近い。そうなると両者はますます接近し、もはや違いはネズミ野郎がいるかいないか、というだけになる。

まず客を楽しませるために何を用意するか。そのコンテンツづくりに知恵をしぼり、そこにサービスの充実で付加価値を高めていく。コンテンツ&サービスはこれからの産業の行く末を占う重要なキーワードだ。両者はその意味を正確に理解し、実践している。

理屈はともかく、こうした良質なリゾートがもっと増えると、日本ももっと楽しくなっていいと思う。だから自分はカジノ解禁には反対だ。恐らく多くのリゾートがそのコンテンツに安易に寄り掛かることで、良質なコンテンツの開発意欲が失われるからである。その行き着く先は、温泉偽造問題と同じだろう。

また理屈になってしまった。つまるところどうなのが、と言うと、また行きたいと思いました、はい。

いいかげん携帯で文章を打つのも疲れてきた。もはや女子高生並みの早打ちが可能だ。いや、すでに高橋名人の領域に達しているかもしれない。

最後に、三日目に見たドイツの首相ならずとも言葉を失う夕日の写真を貼っておきます。

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ソーキそば

ほんとうはこのあと、食べのこした沖縄料理を食べ歩く予定だったが、あまりに暑くて断念し、空港へ。

空港の沖縄そば専門店でソーキそばを食べて、比較的おいしかったんだけど、食い道楽としては今後に課題を残す結果となった。

しかもお土産の調達に手間取り、タコライスを食べ逃してしまう。

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首里城見学

いくつかの門を抜けて正殿に到着。

建物の多くは復元だが、何か圧倒的なパワーを感じさせるこの地に立つことの意味はありそうだ。

大河ドラマ「琉球の風」は視聴率はいまいちだったらしいが江守徹の怪演が光っていて面白かった。

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さとうきび入手

チェックアウトしてタクシーで那覇空港へ。

ドライバーに沖縄の自然や生活、米軍や宗教についての講義を受ける。

降りる際、昨日切ったばかりのサトウキビがトランクに入っているから持っていきたまえと言われ、ありがたくいただいた。

なんだか作ったような話だが、自分はうそや作り話をしないことで広く知られている。下がその証拠写真。

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朝ごはん 洋食編

メインダイニング「ファヌアン」で朝食。バイキングではないので静かに朝のひとときを過ごしたい人向き。

オープンと同時に入店したら、1人なのにテラスの特等席へ通してくれた。同じようなことを、東京ディズニーシーのホテルミラコスタでも経験したことがある。

食べている最中、ずっと頭の中で「ミニハムず 愛の唄」がかかっているのはどうしてだろう、と不思議だつたが、ミニハムステーキを注文したからだった。

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オープンなのはいいことだ

このホテルの構造的な特徴は、いたるところが開け放たれたオープンさにある。

それは個室も同じで、部屋のどこからでも海が見える。

トイレからですら、バスタブ、ベッドルームごしに風景を楽しむことが可能だ。

なお、逆光で分かりにくいと思うが下の写真は実際に便器に座って撮影したもの。

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いいかげん食べ過ぎ

最後の夕食は、もっとも予約のとりにくい鉄板焼ステーキの店「龍潭」で。高輪プリンスホテルの「桂」のように、マンツーマンで肉や野菜を食べさせてくれる。

素材が素材だから、おしなべて高いレストランの中でも最高の価格帯だ。だがこれも都内にくらべれば数千円は安いから覚悟を決めて食べるしかない。

メインの肉は仙台や福島、そして松阪といった牛だが、前菜や付け合わせ、食事は付近の海の幸、山の幸なので、説明を聞きながら食べると沖縄気分も味わえる。

もっとも俺の前で焼いてくれた人は三郷に12年住んでいたそうで、柏ローカルな話になってしまったが。

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2004年9月21日 (火)

食べらんない、連続バイキング(by辻希美in行きまっしょい)

そういえば昼食がまだだった。

公園内のレストランに行ったらまたバイキングだ。

ゴーヤチャンプルーとラフテーを死ぬほどたべる。

バイキングに欠かせない、適当なカレーやどうでもいいスパゲッティとかもそろっており満足。

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沖縄美ら海水族館

敷地内にある「沖縄美ら海水族館」。

ここの目玉はなんといってもジンベイザメやマンタが悠然とおよぐ巨大水槽だ。

ほかにはさほど目を引くものもないが、これだけで来る価値は十分にある。

大王イカの人工飼育とかもできたらおもしろいだろうな。

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海洋博記念公園

そろそろホテルにも飽きてくるころなので、タクシーで海洋博覧会記念公園へ。

いよいよ1974年制作、ゴジラ対メカゴジラの世界だ。ありし日の岸田森演じる謎のトップ屋がカッコ良かった。

ご存じの人も多いと思うが、「ウルトラセブン」の「ノンマルトの使者」をはじめ、ウルトラシリーズでテレビ史に残る傑作を残した脚本家、金城哲夫は、円谷プロ退社後、この海洋博でセレモニーの演出などを手がけている。彼はその直後に急逝してしまったが・・・

金城が手がけた最後の仕事の舞台を訪れられたことに、感慨を覚える。

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特生自衛隊キャップ

日差しが強いので帽子を持ってきたんだが、家の中で探したらこれしかなかった。

2002年の「ゴジラ×メカゴジラ」で釈由美子がかぶっていた、対特殊生物自衛隊(特生自衛隊)キャップのレプリカ。

まあ沖縄は30年前にメカゴジラが初めて上陸した土地だし、縁もあるだろう。

それにナカナカかっこいいじゃないか。これにサングラスでもかければまんざらでもないな、と思ってペ・ヨンジュンモデルのレイバンを購入。鏡をのぞいて驚いた。



グリコ・森永犯だ。



そうか、俺だったのか。沖縄で自分探し、というコピーがどこかに出ていたが、こういうことだったとは。

また一歩、かい人21面相に近づいた。

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4匹目

いちだんと小さい。

なんか、赤い魚だ。

シャア専用かな。

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3匹目

これも小さい。

カワハギとかウマヅラとか、そんな感じ。

こっちはコバルトブルーのワンポイントが入っている。

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2匹目

小さい。

スズメダイかな。

胸ビレが黄色いのがおしゃれ。

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と思ったら

釣れたよ。

リュウキュウヒメジだそうだ。

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ポイント変更

日差しも強くなくて、波も穏やか。水の音しかしないのが実に快適だ。

なので釣れないのは気にならないが、後ろの人たちがおもしろいように釣り上げてるのはどうして?

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三平三平への道

一度沖に出てみよう、と思ったが、クルージングというガラでもないので体験フィッシングコースに申し込む。

つれるとも思わないが、のんびりできそうだから。

ところでなんで海上でFOMAがバリ3なの?

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朝ごはん バイキング編

おととい夕飯をたべた「ラ・ティーダ」で朝食。

ゴーヤジュース、ゆし豆腐といった沖縄っぽいメニューがある。チャンプルーもあった。

このゴーヤジュースを飲んだら、俺は酒飲みじゃないからわからないが、きっと二日酔いも吹っ飛ぶと思う。

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2004年9月20日 (月)

月とフランス料理

今日の夕食はザ・ブセナテラスのメインダイニング「ファヌアン」で。

ぐっと照明を落とした気取った店内。まあこれまでの流れから、味には期待できそうにないな、と思っていたが、違った。

これはうまい。

クセのある食材はクセのあるなりに、ウス味のものはウス味なりに、うまく味わいを組み立てて全体の味を整然と組み立てている。

もちろん高いけれど、都内でフランス料理を食べることを考えればことさら言うほどでもない。

夜の海に向かって開け放たれたテラスから月がきれいに見えていた。

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プールもあるでよ

屋外プール。

子供向けかな、と思ってたらそうでもなかった。そもそも水深が1.5メートルもあるので子供だけで入ったら危険だ。

青く見えるのは青いタイルを使っているからだが、ゴーグルを使って潜ってみるとタイルの床面に光の反射が模様を刻む仕掛けになっていてとってもキレイ。プール建造技術はこんなに進化していたのか。

あいにくこの携帯は防水仕様ではないのでその模様を伝えることかなわないが、もし防水だったとしても俺が水中で写真撮りまくってたらつまみだされるだろうから、やめとく。

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ビーチで更新

ここのプライベートビーチはフェンスで囲まれていて間違っても沖に流される心配はない。

クラゲもシャットアウトできる。まれに海ヘビが紛れ込んで遊泳禁止になるらしいが。

波はほとんどないのでプール感覚で泳ぐことができる。

深さもそこそこあるのでそれなりに楽しい。

調子に乗って水中で逆立ちし、犬神家の一族の助清ごっこをしていたら監視員が飛んできた。すまん。

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午後の紅茶

今日の昼食は、オープンテラスの喫茶「マロード」のアフタヌーンティーだ。

今までの食事の中では、これがいちばんうまかったかも。

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昼食の前の軽い食事(byパタリロ)

暑くなったのでアイス購入。言うまでもなくこれも高い。

惚けたようにアイスをなめている俺の前を、結婚式に臨む新郎新婦が通り過ぎていった。

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故郷は地球

沖縄サミットの本会議が行われた「万国津梁館」。時節がらテロ対象建造物なのかもしれないが、無料解放されていて自由に見学できる。

基本的にただの広間なんだが、せっかくだから各国首脳のろう人形とかで当時の模様を再現すればいいのに。日本だけ、小渕首相にしたりして。

写真のように各国の旗が並んでいると、ジャミラを思い出すのは俺だけではないと思う。イデ隊員の悲痛な叫びが聞こえるようだ。

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怪鳥ロプロス空を飛べ

昨年の「土曜ワイド劇場」で、斎藤由貴と浅香唯と遠藤久美子が沖縄で殺人事件に巻き込まれる「殺人ロケ~美女三人 貧乏撮影隊が出会った三つの連続殺人! 沖縄 残波岬時間差トリックの完全犯罪」という話があった。遠藤のかわりに南野陽子だったらなあ、と思いつつ見ていたその中で、斎藤がパラセーリングに無理矢理乗せられて絶叫していた。

そんなわけでこれにもチャレンジ。モーターボートに引っ張られ、パラシュートで空を飛ぶという、まあこれも軟弱系のプログラム。

これは普通に楽しかった。モーターボートの音は遠くに聞こえるけど、360度風の音に包まれるというのは新鮮な感覚だ。

下の写真は空中で撮影したもの。赤いのがパラシュートのロープで、中央に小さく見えるのがボートだ。

携帯落とさなくて良かったよ。

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ポセイドンは海を行け

せっかくリゾートホテルにいるのだから何かしてみようということで、マリンウォークを予約する。

昔、のらくろがハンブルと競って海底の財宝を探したときにかぶった潜水かぶとのようなものを装着し、海中を歩くというものだ。

軟弱といえばものすごく軟弱だけど、これなら俺にもできそうだ。

カウンターに行ったら「ヤボオさまでございますね」というので、なかなかCRMが行き届いているじゃないか、と感心していたら、ちがった。

申し込み者が俺一人だったのだ。

ボートで沖まで行って潜り、餌をばらまいて魚を寄せ付ける。

それはさながら龍宮城のようにきれいだったのだろうが、実はよく覚えていない。

客がひとりということでインストラクターのお姉さんがマンツーマンでガイドしてくれて、しかもそれが天花ちゃんみたいないい感じの子だったので、すっかり萌え状態になってしまい、記憶が飛んでいるのだ。

やっぱりタイやヒラメより乙姫様だ。浦島某だって、きっとそうだったに違いない。

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こんなのをかぶって潜ります。以下水中写ルンです写真。

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インストラクターのお姉さんがウニやらナマコやらを見せてくれる。

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餌をちらつかせるとあさましく寄ってくる。

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天気がいいので、海中も明るい。

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お姉さんに撮っていただいた。

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朝ごはん 和食編

朝食は三店から選べる。今日は和食の店「真南風」へ。

これもごくふつうのホテルの朝食で、無難な味だ。

やっぱり納豆がほしいとか、鰆には大根おろしだろうとか、そういう細かい不満をメロンで押さえ付けているかっこう。

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朝はどこから

日の出とともに起床。

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2004年9月19日 (日)

夜の営み

ビジネスセンターのようなところに快適なPCブースが。

30分500円。あまり利用はないらしく、使うたびに鍵をあけてもらうのがちょっと煩雑。

することもないし、今日はもう寝ます。

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敷居は低いが値段は高い

レストランがたくさんあって入りやすいのはいいとして、値段はどこも高い。まあしかし、そういうものなんだろう。

とりあえず今日はビュッフェレストラン「ラ・ティーダ」で晩ご飯。

ごくふつうのホテルのバイキングだ。せっかく沖縄なんだから、ゴーヤチャンプルーとか山ほど食べられるようにすればいいのに。

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シュレーダーも凍る夕日

これが、サミットのときシュレーダー首相が15分間立ち尽くしたとされるブセナの夕日。

この日はちょっと雲が出ていたものの、十分に心に響く。

この写真の下にちらっと入っているプールサイドでは、サックスの演奏が行われている。

こういう過剰すぎるというか、ほとんどベタな演出が、実に痛快だ。

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窓からビーチが見える

ツアー申込だし、一人客だし、ということで、はなっから山側の部屋になるんだろうなと思っていたらオーシャンビューだ。

ずっと日陰の人生裏街道を歩んできたので、こんな明るい部屋で過ごすのは緊張する。

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目的地 ザ・ブセナテラス

涼子ちゃんもいないようなので、ホテルに向かうことにした。



ザ・ブセナテラス。



ご存じ、沖縄サミットの開催地である。

うやうやしく荷物を持とうとするスタッフに、いや自分で持ちますと言ったらいえいえ持たせてくださいと荷物をはぎとろうとする。うわさ通り、なかなか面白いホテルだ。

チェックインしようとすると、聞いてたとおりまず広々としたテラスと一体化したロビーに通され、そこで宿帳に記入し、説明を受ける。ウェルカムドリンクもふるまわれる。最初の印象で勝負するのはエンターテインメントの基本。これは期待できそうだ。

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那覇空港到着

「ちゅらさん3」を見てたら涼子ちゃんに会いたくなったので沖縄に来た。

以前から来てみたかったが、足を踏み入れたのは初めて。

その「以前」ってのは沖縄海洋博のとき、そしてその前年の「ゴジラ対メカゴジラ」を観たときだから、もう30年前の話だ。

俺も年をとったものだ。

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羽田空港といえば

むかし、鶴田浩二主演の「大空港」ってあったな。

結構豪華キャストで、後のほうになると石川さゆりとか出てた。

もう一度見たい刑事ドラマと言ったら、菅原文太主演の「警視庁殺人課」だ。あっという間に終了してしまい、しかも最終回は絶対続編が作れない全員殉職。エンディングの菅原文太が歌う主題歌がすばらしく下手で爆笑を誘ったものだ。

そういえばトラック野郎の主題歌も歌ってたんだっけ。

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東京の空は秋

沖縄へ向かう朝、品川プリンスホテル エグゼクティブタワーから見える東京の風景。

空はもう秋の雲だ。

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夏休み実況スレ開始~Yahoo!Cafe

きょうは品川プリンスホテル エグゼクティブタワーにあるYahoo! Cafeでページを更新している。

明日の朝には、夏休みを過ごすために羽田空港へ向かう。

きょう浜松町の四季劇場で「南十字星」を観て、また明日浜松町まで来てモノレールに乗るのもおっくうだし、いったん帰らなければ今日から夏休み気分が味わえる、というわけで、お泊まりです。

誰も期待してないと思うけど、可能な限り実況する予定ですので、しばらくはこのブログから目が離せません。

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2004年9月18日 (土)

劇団四季「南十字星」(少しばれます)

最近、舞台を観る頻度が低下しているため、四季の話が続いてしまって自分にすまない気持ちだ。

さて、「李香蘭」「異国の丘」に続く戦争を題材にしたミュージカル「南十字星」が四季劇場・秋でスタートした。

インドネシアを舞台に、B・C級戦犯という、あまり物語の主軸として語られることの少ない題材に挑んでいる。

雑誌によると、浅利慶太芸術総監督は、発表記者会見で「前の2作は、笑いや楽しさの要素に欠けていたのが反省点。テーマは重いが楽しんで観られる作品にしたい」と語っていたそうだ。

その点について言えば、残念ながら実現できてはいなかった。インドネシアの祭りのシーンなど、意欲的な取り組みは確かにあったが、楽しさを感じさせるシーンはきわめて少ない。

また、今回はインドネシアの音楽、ガムランやケチャなどを取り入れる、という話もあった。ガムランは効果的に使われていたものの、ケチャはカーテンコールに登場するのみだ。カーテンコールに出すぐらいだから、本当は本編に使いたかったのだろう。

これらは、製作期間の短さに原因があったのではないか。3か月ほど前の製作発表の段階では、まだ脚本やスコアも固まっていなかったというし、四季の会会報の最新号(8月末発行)には、「上演時間:未定」とある。何より、文字しか書いていないポスターが、相当切羽詰った雰囲気を物語っている。

全体的に説明的な部分が多いのも、やはり突貫工事の影響だろう。歌のナンバーは数えるほどで、三木たかしの奏でる旋律が席を立ってもしばらく耳に残るということもなかった。

この作品は、主人公が若者たちである。そうであれば、やはり若い人々に共感を持ってもらえるように制作するべきだろう。ならば盛り込むエピソードを絞り込んでも、エンターテインメント性を強調すべきではないか。それに舞台が南国・インドネシアだ。思い切った明るい演出にしてもいいかもしれない。そうしたことをしても、この作品が語るテーマは簡単にゆらぐものではないはずだ。極限状態においても、信念とプライドを捨てずに生き、そして死んでいくという生き様、死に様の尊さ、それがテーマだと自分は感じた。ミュージカルでそういったテーマを表現するのはなかなか難しいし、成功例は少ない。だからこそ、この作品には頑張ってほしい。ラストシーンはつかこうへいの「銀ちゃんが逝く」や「熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン」を思い起こさせる優れたものだったし、さらに練った上での再演を望みたい。

そういえば、現在帝劇では「ミス・サイゴン」が上演されている。ぶつけたわけではないだろうが(いや、ぶつけたのか?)、舞台にヘリコプター飛ばすとか、あのぐらいのエンターテインメント性があってもいい。

ミス・サイゴンの話が出たところでついでに言うと、アジアの人々の描き方が実に対象的だ。「守るべき、小さな人」として描くミス・サイゴンに比べ、この「南十字星」で描かれるインドネシアの人々は、誇り高く、不屈の闘志を持った力強い国民として描かれている。

消化不良ではあるが、重いテーマ、起伏に欠けるストーリー、台詞中心でありながら意外に眠くならずに観られたのは、役者のがんばりだろう。阿久津陽一郎、樋口麻美のホープ2人は、誇りを持って生きる日本人、インドネシア人をそれぞれ凛とした演技でこなしていた。目を引いたのは、オランダにも日本にも屈しない勇猛なインドネシアの青年を演じた藤川和彦という俳優。恐らく初見だ。背が低いのが印象的で、ぱっと見、水道橋博士のように見えるのだが、本当に水道橋博士のように芸達者ぶりを披露している。94年に東大を出て研究所に入ったらしいが、今後注目だ。

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2004年9月 8日 (水)

えびはら武司「まいっちんぐマチコ先生 in ハレンチ学園」

「ジョー&飛雄馬」のヒット以来、昔のマンガを雑誌化してコンビニに並べるのが流行っている。しかし、最近さすがに飽和気味だ。

そんな中、オタク雑誌でおなじみのジャイブが発行した「ハレ☆あば」は、永井豪の「ハレンチ学園」と「あばしり一家」から何本かをセレクトして掲載している。

タイトルも含めて、どことなく投げやりな企画だが、これにはおまけがついている。毎回、永井豪以外の漫画家が、その登場人物や設定を生かして新作を描くというものだ。

その第1回が、えびはら武司の作品「まいっちんぐマチコ先生 in ハレンチ学園」。

これは楽しい。近年「たのみこむ」でヌード写真集が発売され一瞬で完売するなど、ほんの一部の人達の間で人気が過熱しているマチコ先生だが、やはりその本領は天真爛漫な純真さだ。そのキャラクターが、ハレンチ学園の世界観にぴったりとマッチしている。

当然、ヒゲゴジラや丸ゴシ、マカロニなどのいやらしい教師達は、つぎつぎとエッチな罠を仕掛ける。思わずヒゲゴジラたちを応援したくなるあたりは本家と変わらない。もっとも時代の流れか、ややそのいたずらに精細を欠いているのも否めない。このあたりは、えびはらの作風によるものか。

だが、マチコ先生の登場により、主役であるはずの十兵衛はわりを食った形になった。意味もなく水着で登場するなど、それなりに見せ場も用意されているが、絵柄の違い(描いている人が違うのだから当たり前だが)も含め、十兵衛ファンにはもの足りない内容だろう。

しかし、全体的にはいい出来だ。最後のオチもなかなか決まっている。これは喜国雅彦あたりが描いたらとてつもなくいやらしくなる構図だが、えびはらが描くとほのぼのした雰囲気になるから不思議だ。どんな構図かというと、股間にバンドエイドを貼って隠すというものだ。

また一歩、児島美ゆきに近づいた。

maiching

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2004年9月 6日 (月)

劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター」(ジャポネスク・バージョン)

7月の「エルサレム・バージョン」に続いて、ジャポネスク・バージョン演出での公演。この作品と、両演出の関係については前回記事に譲る。

さて、このバージョンを観たのは四季劇場のこけら落としシリーズ以来だから、もう6年ぶりだ。その前に観たのは1987年の全国公演で、これが自分をミュージカルなんていうヘンなものに巻き込むひとつのきっかけになっている。

歌舞伎メイクと大八車だけのセットを用い、ロックのリズムでキリスト最後の7日間を語る。70年代前半の日本にはいささかアバンギャルドすぎたかもしれないが、今観ても、やっぱり妙な舞台ではある。

久しぶりに観て、ひとつ気付いたことがある。「エルサレム-」だと、主役がジーザスという印象だが、「ジャポネスク-」だと主役はユダ、というイメージになるということだ。もちろんセリフなどは変わらないので、あくまで感覚的に、ということである。

87年になんの予備知識もなく観たときは、この物語の主人公はユダだと信じて疑わなかった。数年後、「エルサレム-」を観て、実はジーザスが主役だったのか、と思った記憶がある。98年の春に、20年ぶりにロンドンでこの作品が上演されるというので1泊3日で遠征して観た舞台は、極めてオーソドックスな演出で、主役はジーザスだった。最近、FOXが映像化したものでも主役はやはりジーザスである。しかし、73年公開の映画版は、どちらかというとユダが主役である。その演出は、アメリカの若者たちが砂漠にやってきてキリストの劇を演じるという、少し変わった劇中劇だった。

どうも、オーソドックスな演出をするほど主役はジーザスに感じられ、ややエキセントリックな演出になるほどユダが前に出る、という法則があるようだ。おそらく、この作品で描かれているユダは、演出家の創作意欲を大いに刺激するのだろう。

この「ジャポネスク-」で最も気に入っているシーンは、ユダが決意と躊躇を抱えてカヤパの屋敷に向かうシーンだ。大八車を組み合わせて作った曲がりくねった道を、一歩一歩、静かに歩みを進めるユダ。無言だが、雄弁にその心情を語りかけてくる。そして、このバージョンでは音楽にも少し和楽器が用いられるのだが、ここで琵琶(だと思う)の音色が実に効果的に使われている。なんだか溝口健二監督の「雨月物語」を観ているような、怖くて悲しいシーンである。

さて、今回も、前回紹介した「豪華悪役三人衆」(カヤパ=高井治、ピラト=村俊英、ヘロデ=下村尊則)はノリノリだった。ノリすぎて、すっかりユダ、ジーザスを圧倒してしまった。今回の公演に関する限り、主役はこの3人である。

ピラトは、ほとんど前回の印象と変わらない。あいかわらず村は押さえた歌声の中に多くの表現を込め、さすがという感じである。

「スルース」を終えて再参戦した下村ヘロデ。「ジャポネスク-」のヘロデが、そしてそれを下村が演じるということが、いかにすさまじいものであるかは、覇王柴さんが臨場感ある解説をされているので、ぜひご一読いただきたい。ほんとうに、この人以外誰がこの役を演じられるというのだろう。心なしか今回は「バトン回し」が地味だったような気もするが。

問題は、高井のカヤパである。出てきた瞬間、唖然とした。

このカヤパは、恐すぎる。

どんな感じかというと、分かりやすい例でいえば、「アストロ球団」の氏家慎次郎に似ている。これはちょっと考え物だ。だってピラトというのは、常にピラトやヘロデに責任を押しつけようとする、どちらかというと黒幕タイプの人間だ。ところがこの高井カヤパは、どう見ても先頭に立って、人をずばずば斬りたがるような殺人鬼型にしか見えん。

前回、俺がここでそのキャスティングと演技を高く評価したせいで、ちょっと悪のり、いや、暴走してしまったのか。

しかし、ますます高井治が好きになってしまった。去年ファントムを観たときには、評価最悪だったのになあ。

帰りに、会員特典でペンダントをもらった。

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