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2004年8月22日 (日)

「冬のソナタ」のドラマツルギー その3

その1  その2

「冬のソナタ」の映像の美しさを指摘する人も多いが、よく見ると実はさほどでもない。カメラアングルは単調だし、照明や撮影の技術は日本の映像制作会社から見たら「素人並み」というレベルだろう。むしろ、照明や音響といった技術的な部分に力を入れるより、いかに面白く見せるか、という部分に力を入れた結果、見栄えが良くても面白みにかける日本のドラマにはない、視聴者を圧倒する力強さを得ることができたのだろう。

しかし、確かにこのドラマの映像は印象的だ。それは、ほとんどをロケで撮っていることに理由があるのではないか。

だが、特に風光明媚な場所ばかりが出てくるわけではなく、韓国の日常をそのままに切り取っている。

日本の場合、ロケをしても、その風景にあれこれ手をかけてしまうが、このドラマではそんなことはしない。

第18話における、チュンサン(ペ・ヨンジュン)とユジン(チェ・ジウ)の海辺のデートシーン。初めて2人で海に来たことを喜ぶユジンと、この海で別れを告げようとしているチュンサンが、誰もいない冬の海でひとときを過ごす重要なシーンだ。

その重要なシーンの映像で、最も印象に残るのは、チュンサンの複雑な表情でも、ユジンの無邪気な笑顔でも、飛び入りで参加した子犬でもない。

スルメだ。

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プリティーポーズをとるユジンにカメラを向けるチュンサン。

surume2

民宿(?)の縁側(?)にたたずむチュンサンとユジン。

surume3

チュンサンを探して走り出すユジン、それを追いかけるサンヒョク(パク・ヨンハ)。

常に、そこにあるスルメ。

海だからスルメぐらい干してあるだろう。何が悪いんだ?と言わんばかりの潔さ。

実にあっぱれな態度だが、ここまでしつこく写さなくても、という気もする。

海産物の輸出増加を狙う、韓国の戦略だろうか。

また一歩、いかレスラーに近づいた。

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