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2004年6月17日 (木)

ローランド・エメリッヒ「デイ・アフター・トゥモロー」(注意!激しくばれます)

エメリッヒはアメリカ人になってしまったのか?

エメリッヒの作品といえば、「ユニバーサル・ソルジャー」に「スターゲイト」「GODZILLA」、そして「インディペンデンス・デイ」。いずれにも、いかにもハリウッド的な、大鑑巨砲型のバカ映画である。

ご存じのように彼はドイツ人だ。その「ハリウッド的なアプローチ」には、どこか誤解がある。日本好きのアメリカ人のように。そういうカルチャーの違いからくる微妙な誤解は、どうしてもチャンチャラおかしいものになってしまうのだが、そのチャンチャラおかしさと、もともとのハリウッドが持つバカバカしさがあいまって、とてつもないパワーを生み出すのが、エメリッヒ作品だ。

しかし、どうも今回はおとなしい。インディペンデンス・デイのように、エイリアンを素手でぶん殴ったり、パワーブックで異星人のコンピューターにアクセスしたり、米大統領が自ら戦闘機でUFOと闘ったりする荒唐無稽さは、ない。

まあテーマが地球温暖化ということで、少し真面目に取り組んだのかもしれない。だがその正面からのアプローチによって、ごく普通の(?)ハリウッドっぽい映画になってしまった。

見所も、ロサンゼルスを襲うハリケーンとNYが水浸しになるシーンは実にスペクタクルで良かったが、CGに頼りすぎという感も否めない。そのほかには、正直いって見所が少ない。

だいたい、北半球だけ凍らせて終わりなんて、生ぬるいじゃないか。これなら小松左京&深作欣二&角川春樹というてんぷくトリオが生み出した伝説の超大作「復活の日」のほうが突拍子のなさで数段上を行く。だって、南極以外の全世界を1本の映画の中で2回も絶滅させてしまったんだから。

もうエメリッヒのカン違いぶりは見られないのだろうか?だとしたら寂しい。いっそ、こんどは日本映画でも撮ってみてくれないだろうか。きっと嬉しいぐらいに誤解してくれると思う。その可能性の片鱗は、今回の映画で垣間見ることができる。(あれは、千代田区じゃないだろう・・・)

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