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2004年5月22日 (土)

ティム・バートン「ビッグ・フィッシュ」(ちょっとばれかな)

ティム・バートン監督の映画だ。

主人公が子供のころから聞かされた、父親のホラ話の数々。それを虚実入り交じる映像で再現しながら、世代を超えて受け継がれる、言葉にできないメッセージを読み解いていく。

「ヒーロー」「ファンタジー」「ホラー」「コメディ」など、さまざまなジャンルの作品に取り組んでいる彼だが、実はそのジャンル分けは宣伝のための便宜上のものでしかない。果たしてバットマンがヒーロー映画か?スリーピー・ホロウがホラーか?結局それらはすべて「ティム・バートンの映画だ」というしかないのである。

今回は「感動作品」というジャンルで紹介されている。ひょっとして年をとって作風が変わったのか、とも思ったが、やはりこれもティム・バートン映画だった。いつもと同じように、晩年の淀川長治も「当代随一の映像詩人」と評した彼の繰り出す美しく重厚な映像を味わいながら、ちょっとだけ複雑な登場人物たちの語り口に耳を傾ければいい。

ただ、やはり年のせいか、昔の作品に比べれば、ちょっと薄味にはなったかもしれない。気になるほどではないが。

気になったのは、作品以外のことだ。ロビーに「世界の中心でアイを叫ぶ」の上映を待つ行列があふれ、その騒がしい声がこちらの館内まで聞こえていた。

大騒ぎしながら「感動」を買いにくるという消費行動。それは悪いことではないけれど、人のタノシミを踏みにじってまで涙を流さなければいけないほど、君らの目は濁っているのか?

fish

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