エディ・マーフィー「ホーンテッドマンション」
ぬるい映画。ほめている。
製作、監督はディズニーの中でも確実にスマッシュヒットを放つドン・ハーンとロブ・ミンコフのコンビ。この男たちは、ファミリー映画の当て方を知り尽くした2人だ。
彼らの実力なら、もっとスリリングで、手に汗握る作品も作れただろう。しかし、あえてそれをしない。ファミリー映画は、煮えたぎっていてはいけないからだ。
最近クリス・タッカーに「よくしゃべる黒人俳優」の1つしかない定員を占められがちとはいえ、一流のエンターテイナーであるエディ・マーフィーを主演に迎え、脇も演劇出身の実力派で固めている。
腕も、素材も一流でありながら、あえて食べごろの温度で作られた、家庭的な味わいの映画。まさにゴールデンウイークにはふさわしい、俺みたいな人間は観てはいけない1作といえよう。
そして恐らく、ぬるくしてある理由はもう1つある。だって、本家のアトラクションより面白くなったら困るじゃないか。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント