モーニング娘。「The Best of Japan」
さいたまスーパーアリーナで行われた、モーニング娘。春のコンサート。
当初行く予定はなかったが、直前になってオークションでいい出品を見つけたため、衝動で即決したものだ。
今回はアリーナ中央にステージを作り、ときどきそこから放射状に伸びた花道に娘がやってくるという構造だったが、落札したのは前から10列目、花道のひとつに激近のポジションで、人格破壊されまくりの良席だった。
ステージにいるときは、各ブロックに顔が見えるよう、ぐるぐると廻りながら歌う。上杉謙信の陣形「車がかり」や、科学忍者隊の「竜巻ファイター」を思い出した。いろんな娘が次々目の前に現れるので、視点を自分で定めなくても各メンバーを均等に見ることができる。これなら、終了後「そういえば高橋愛をあまり見なかったなあ」などと反省しなくて済むので、楽だ。
もちろん、全メンバーが向こう正面に行っていれば、背中しか見えない。だがこれはこれで、何かイケナイものを見ているようで、ちょっとくすぐったい。
考えてみれば、モーニング娘。を見せるにあたり、これほど適した手法はないのではないか。なぜ今までこうしなかったのか、というぐらいぴったりした演出だった。
そして、この演出は図らずもある効果をもたらしていた。なっちの抜けた、大きすぎる穴を意識させない、ということである。
確かに、どの曲でもなっちが中心にいたわけではない。自分も、見ている時間を集計したら、石川梨華や加護亜依のほうが長かったと思う。しかし、やはり複数のメンバーを見るとき、視野の起点はやはりなっちなのである。なっちがそこにいる安心感。それを失ったことは、あまりにも痛い。他人が聞いたらそれこそイタイ話ではあるが。
それにしても、矢口真里はよく働く。ほとんど出ずっぱりだったぞ。矢口を見ていると、人間仕事をえり好みせず、与えられた立場で精一杯頑張らなくてはいけないのだとつくづく教えられ、ほんとうに頭が下がる。
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